妊娠してしまう仕組みについて

妊娠の仕組みとは、成熟した卵子が排卵し、卵子と射精された精子とが出会い、子宮内膜のふかふかベッドに受精卵が着床することで成立するというようになっています。
妊娠により妊婦さんの体内にある子宮内で胎児が発育し、出産、誕生となります。
奇跡が連続して起こることで、これらのたくさんの過程が進み、妊娠に至るわけですが、基本的には「射精・排卵・受精・着床」という4段階を順番に踏んでいくことが必須となっています。

男性の精巣で作られる精子は、脳から受けた指令により体外へと出されます。
1回の射精につきおおよそ1~4億個もの精子が放出されると言われていて、性交により女性の膣内から子宮内へと泳いでいく間に受精能力を得るとされ、そこから自分で泳ぎ卵管へと向かいます。
精子の命は4~5日間ほどで、生存中に排卵される卵子を待ちますが、卵管まで到達できる精子は全体のわずか1%、その数は200個ほどになってしまうことが分かっています。

母親のお腹の中に居る時にすでに、女の子の胎児の卵巣内では卵祖細胞が作られていて、出生時には100万個もの原始卵胞が存在しています。
第二次成長期の思春期に排卵・月経が始まるころには変性を繰り返した卵母細胞の数は数万個にまで減り、そこから女性は閉経を迎えるまでの間に約300~400個の卵子を排卵させていきます。
月経周期の中、約2週間をかけて20mmに成熟した主席卵胞は、卵巣の表面を飛び出て、卵管采より卵管へと取り込まれます。これが排卵です。

排卵された卵子の寿命は約24時間だと言われていますが、そのうち受精可能な時間は6~8時間とされています。
さらに卵子の寿命は大きな個人差があり、老化と比例して寿命も短くなると言われています。
排卵の前に精子が先に卵管まで進入し待ち構えていることで、受精卵となり着床、妊娠が成立する確率は上がることになります。
性交時に避妊をしていたとしても、射精時以外にもきちんと避妊をしなければ妊娠に至ることも少なくありません。

卵子と精子が着床する確率について

妊娠が成立する仕組みの最終段階では、精子と卵子が出会い受精卵となり、細胞分裂を繰り返しながら子宮内膜に潜り込み、着床することが必須です。
排卵後の子宮内膜は黄体ホルモンの影響で分厚くなることで、受精卵が着床しやすい環境を作ります。
黄体ホルモンの分泌が芳しくなく子宮内膜が分厚くならない場合には、受精卵がうまく着床となりません。
精子の命が尽きる前に卵子とタイミングよく出会い受精卵となる確率は約80~85%、子宮内膜に着床する確率は約25%だと言われています。

家庭内で不妊原因がないと思われる男女が排卵期に性交を行ったとしても、受精まではかなりの確率で到達しますが、着床に行きつくのはそれほど高確率ではないということになります。
女性の年齢によって受精率・着床率も変わってきますし、家庭内で話し合った結果不妊治療を行うことで受精率・着床率を上げることができます。
女性の身体は35歳を過ぎると生殖機能に変化が現れ始めると言われていて、40歳を超えるとさらに妊娠が厳しくなることが分かっています。

これは、卵巣内の卵子が持つ遺伝情報に損傷が現れやすくなって、染色体異常を持つ主席卵胞となりやすくなってくるためです。
染色体異常を持つ卵子は、自然の摂理によって受精・着床は難しくなります。
自然妊娠による着床率は、20~30代前半では25~30%、30代後半では10~18%、40歳を過ぎると約5%にまで下がるとされています。

着床確率に大きく関わることで他に覚えておきたいことでは、両卵管閉塞などがないか、ということもあげられます。
両方の卵管が何らかの理由で細すぎたり詰まり気味の場合には、精子や受精卵が通ることが難しくなりますので、子宮内膜が分厚くなっていても着床しにくくなります。

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